BMW
MINI ONE
レポート:森口将之
写真:吉田宏隆
試乗ステージ:箱根芦ノ湖スカイライン
【 ONE 】
全長×全幅×全高=3700mm×1685mm×1430mm、ホイールベース=2465mm、車重=1170kg、駆動方式=FF、エンジン=1.4リッター直列4気筒DOHC [70kW(95ps)/6000rpm、140Nm(14.3kg-m)/4000rpm]、トランスミッション=6速AT、車両本体価格=231万0000円 (6MT=218万円)
写真のワンとクーパーはボディサイズも全く同じ(クーパーSのみ15mmプラスの全長3715mm)。カタログスペックによれば車両重量もワンとクーパーは同じ1350kg(クーパーSは1430kg)となる。
こちらがクーパー。外観上の最大の違いはルーフ色がワンでは変えられないこと(オプション設定も無し。ディーラーオプションでユニオンジャックなどのデコレートは可能)。グリル=ブラックアウト、ミラー=つや消しブラック、フォグランプ=無し、クローム・ライン=無しはオプションで変更可能。
テール部分ではナンバープレート上のガーニッシュが黒の樹脂製になり、バンパー下部のバックフォグの縁取りがされないが、これはクローム・ラインを選択すればクーパーと同じになる。ワンはマフラーカッターもオプション。
ベスト・オブ・ニュー・ミニ!
いきなり結論から書いてしまうと、自分にとってのベスト・オブ・ニュー・ミニは、このワンである。
価格が安いから? 見た目がさりげないから? それもある。でもいちばんの理由は、走りだ。少し前、ミニとプジョー207の対決企画で、イチオシとして207のベーシックモデルを選んだが、あのなかにミニ・ワンが入っていたら、これにしたかもしれない。それほどヨカッタのである。
理由はあとでじっくり触れるとして、と書くと民放の格闘技中継みたいなジラシ戦法をやるようでイヤなのだが、はやる気持ちを抑えて(?)まずはミニ・ワンがどんなクルマかを、いま一度復習していこう。
簡単にいってしまえば、ワンはミニのベーシックグレードである。下から順に、ワン、クーパー、クーパーSというラインナップは、旧型も新型も変わらない。旧型のエクステリアはブラックグリルとボディ同色ルーフがトレードマーク。インテリアはクーパーとさほど差はなかった。エンジンはクーパーと同じ1.6リッター自然吸気だったがチューニングをおだやかに変え、サスペンションのセッティングも違えていた。
見た目だけチョイチョイと変えて、メカニズムは同じでもよかったはずなのに、ここまで作り分けるとは。5年前に旧型のワンとクーパーを初乗りしたとき、手抜き知らずのBMWの仕事ぶりに、いい意味で驚いた記憶がある。ところが新型は、さらにワンとクーパーの差別化をしてきた。
